いつも角刈りにしている床屋の名前はイルカ

ドチャドチャに働き詰め、あと1日というところで残りの仕事を明日の自分へ託し定時ダッシュをキメた本日。

明日の自分が死んでもいいから、ここはダッシュしなくてはいけなかった。結果明日の私は死なないし今日の私最高という気分の今。

 

走る電車の中を貸し切ってラップとタブラを聴くという、誰がこんな意味分からない企画考えたんだよライブへ行ってきました。

 田舎を走るわずか二両の電車の荷台にはミラーボールや7色ライトが乗せられ、本来の電灯は消え、うっすらとした青紫に発光する車内。それだけでも十分怪しいのに電車の最後部にはパフォーマンススペースとずらっと並んだタブラ。

 座席から通路、つり革にぶら下がり、床にしゃがみこみ、あらゆる方向へ移動しながらでもその目はまっすぐどこかを見つめる2人のラッパー。無言かつ無表情でそして軽快に叩いているのに車内に響き渡るタブラのおばけ。

 

使い慣れたはずの電車は観客の熱気と車内の気温も相まって、窓は蒸気で真っ白に。
どんどん上がるリズムが心拍数をさらに押し上げ、自然スモーク化した窓ガラスの外を通過する踏切遮断機の真っ赤なライトが車内ミラーボールに反射し、くるくる回ってここは一体どこだろうという錯覚に陥る。

 日常という電車の中で繰り広げられる非日常が楽しくて楽しくてどんどん体が浮いてきてどこまでも行ってしまうかと思った。宇宙の果てまで走る電車が存在する!!そう思っていた矢先暑すぎる車内のせいで誰かが窓を開けた。

昔ながらの上にぐっと押し上げる窓、ギギっと音を立て開いた先には長方形に切り取られた現実がスッと目に飛び込んで来た。スコーンと飛び込んできたそれは
あ、こっちの世界だったか、私の生活は。と思わせるには十分な重たい重たい夜に見えた…少なくとも私には。
街灯1つすらなく、真っ暗に深く深く広がる夜がただただ長方形の窓枠を流れては空気を搔き切る音が圧となって入り込んで来る。

 それでも止まないリズムとミラーボール。一瞬ひるんだ長方形の闇は、でもこれがあってこそだよな、私の生活は。とさえも思えるグッと腹の底から日常の面倒臭いが全て吹き飛ぶ気分だった。正の気持ちに負の現実が向き合った時になかなか正の方へ突き抜ける機会は少ない。

 

ずっとずっと止まらないで電車と祈った。
https://youtu.be/xSdHgO6XWio

 

リズムが音が光が楽しい。
ただそのシンプルな嬉しさを改めて脳内爆破ダラリ溢れ出した時間だった。以上。

 あと途中後方から調子の外れた合いの手を入れてた女の人がいたんだけど、振り返るたびにだるまさんがころんだ状態で近づいてきていて、最後にはおっぱいを押しつけながらの河津掛けをされたので酔っ払い怖い。以上。

 

地上を走る銀河鉄道999に乗ってしまった日。

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