為せば成る、洗えば食える、何事も

3月、あちらこちらが春だ。

卒業したり、入社したり、引っ越したり、新しい何かが始まる様子が街のいたるところで伺える。花が咲いたり風が変わったり、日の入りが長くなったなあと普段見る景色もどんどん春へむけて進んでいる。

 

春になるから梅が咲くのか、梅が咲くから春なのか。

 

いつだったかそんな話題になったけど結局答えは分からないまますっかり春になっている。ああ無理だ、もうダメだ、と思う事が何度となくあったけど気がつけば一年が過ぎているので驚く。

 

仕事が無くて電気代が払えなくなり、水で頭を洗ったことも専門学校のおかしな教師から留守電に「お前は精神がおかしいから今すぐ病院へ行け」と吹き込まれて死にそうになったことも、心臓を二度ほど手術した時だってなんとかなった。

私個人の人生なんか関係なくぐるぐる廻る自然が存在していることは確かに安心を与える。

 

いつ何時もブレること無くじっくりと流れていく物事があることは嬉しい。あと少しと思って30年目になる。長いようで30回しか春を過ごしていないのかと思うとハッとする。春は淡くも優しくもない。スタートの合図が一斉に鳴り、自分が選ばなかった、選べなかった方向を数年後眩しく見つめたりする。

それでも回るのだ、地球も季節も容赦なく。

今年の春も何かを眩しく思ったりするのだろうな、きっと。

 

誰に自慢するでもなく来年の私も今が一番良いなと思える姿でありたい。

 

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